精神道入門 こんな私も修行したい！

腹抱えて笑いましたわ！！ ** 筆者が漫画家（？）ということもあり、漫画の延長気分で読ましてもらいました。副題には「こんな私も修行したい！」。そう、こんな私も修行したいのである。たいていの人は、「修行」という言葉とは、とうてい縁の無い暮らしをしているはず。この本は、そんは一般人に、ユーモラスに「修行」への道を教えてくれる。修行といえば、座禅、瞑想、断食である。それに加え本書では、写経や滝行、内観まで、面白おかしく説明している。なんと、お遍路まで入っている。修行には、それぞれ指導者がいて、ルールがあって、筆者はその一つ一つに可憐な毒舌を加えていく。それが、最高におもしろい。寒い中、座禅をしていても、前にいる兄ちゃんのフリースが気になってみたり、瞑想といっても、先生の肌がかさかさなのが気になったり、まったくもってよい修行者ではないのである。しかしながら、各修行のポイントは押さえており、修行について知らない人にとっても、「はーそんなものなんだー」とは思えるくらい、逆にリアルに書いてある点は、さすがだと思った。修行は、やっぱり本を読んだり聞いたりするものではなく、実践することにある。この本を読んで少しでも修行に興味をもち、修行してみたいと思った方は、次には「週末出家ガイド」（双葉社）を買って、近所の修行できる場所でも探してみてはいかがでしょうか。とりあえず、修行にはちょっと興味あるけど、本格的にはどうも…と思う方にはお勧めの一冊です。